岸 聡介 / 海の貴公子


初めまして。AfroSOUL/海の貴公子です。如何お過ごしでしょうか? 私は24時間年中無休で元気です。
2000年3月より、マレーシア・コタキナバルに住んでいます。
とにかく、【平和に楽しく】を何よりも心に刻み、【継続は力なり】と【整理整頓】な男性であります。
コラムやコタキナバルでの日記を不定期に、好き勝手に綴ろうと思いますので、宜しくお願い致します。


・1975年4月7日、誕生
・足立区大谷田にある「いずみ幼稚園」入園
・足立区中川東小学校入学
・藤沢市に引越し、私立小糸小学校へ転校
   *ここでサッカーを本格的に始める
   *「スクールウォーズ」で生き様を学ぶ
・藤沢市立大庭中学校入学
   *偏った人間へ変わり始める
   *ソウル&ファンクに人生を捧げる宣言
・藤沢市内の私立高校入学
   *一人で行動する事が大好きになる
   *ほぼ毎日、「ツール・ド・相模湖」を一人開催
    長期休暇時には、「ツール・ド・国道141号&20号」を一人開催
・浪人し、横浜市内の某予備校に通う
   *グアム家族旅行に参加、人生の流れが大きく変わる
・神奈川県内にある私立大学に入学
   *「あぶない刑事」に憧れ、関内でバイトに精を出す
   *人生を決定付けた5年間を関内で送るが、留年→卒業


第五話:ソウルの巨匠 記載日:2004年8月25日



STEVIE WONDER
♪KEY OF LIFE♪

まずは、スティービー・ワンダーですね。私は、この人の曲を聴いて、ソウルの世界に傾倒するようになりました。 幼稚園に入る前ですよ。このアルバムに収録されている「SIR DUKE」を聞いて、驚いたのは、鮮明に覚えています。 覚えやすいメロディー、弾むようなグルーブ感、そして歌の巧さ、声の良さ、全てが私の中で完璧でした。 完全に虜になりました。このアルバムは2枚組でして、「盛者必衰」を覆す名曲ばかりが収録されています。 「LOVE IS IN NEED」はテディラリー率いるBLACKSTREETがデビューアルバムでカバーし、「I WISH」は、あのジョセリン・ブラウンが、 ライブで、これまた彼女の名曲「SOMEBODY'S ELES'S GUY」を歌った時に間奏で用いられ、 「KNOCKS ME OFF MY FEET」はトニーズのドゥエウィン・ウィギンスのプロディユースで、テビン・キャンベルがカバーし、 「PASTIME PADADISE」はHipHopネタで使われ大ヒット、「SATURN」では、スティーヴィーのギターリストとして、 そしてプロデューサーとしても有名なマイケル・センベロと共作し、「ISN'T SHE LOVELY」は、シングルカットさせていませんが、 ラジオで頻繁に流され、日本でも有名ですよね? ちなみに、この曲のモデルになったスティーヴィーの愛娘・アイシャは、 私と生年月日が同じなんです。(1975/April/7th) これ、私の大きな自慢。(笑)「AS」はメアリーJブライジがカバーし、
スティーヴィーがグラミー賞を受賞した時、演奏した「ANOTHER STAR」など、全ての曲が誰からも支持されています。 この人の凄いところは、黒人音楽の範囲内でありながら、誰にでも(白人にも)馴染める曲を作り、それを完璧に歌いこなす点です。 歌のスタイルは、今にも継承されています。Gap Bandのチャーリー・ウィルソン、アーロン・ホール、Rケリー。 メロディーを崩して、“こぶし”をグルグル回して歌うのですね。演歌歌手も顔負けですよ。(笑) またスティーヴィーは歌詞が良いですね。生まれてから盲目なのですが、世の中を正面から「見て」います。 微妙な人間の心理だったり、日常の描写を歌詞にするのが、尋常でなく巧いです。メロディーの健気さもあり、 スティーヴィーの曲はいつも温かくて、平和で、誰もが共感できるものなんですね。実は、皆さんに紹介するアルバムとして、 「INNNER VISIONS」と相当迷いました。このアルバムは「大作」ではありませんが、1枚を通じて、非常に気持ち良く聞けます。 もちろん、名曲ばかりです。実は、今でも迷っています。(笑)
スティーヴィーの曲で皆さんにお勧めは、♪Ribbon in the sky♪です。上記で紹介した2つのアルバムではなく、 ベスト盤・MUSIQUARIUMに収録されています。非常にロマンテックです。「シンプル過ぎて、ツマラナイ!」と感想を持つ人には、 「ダメ!」の烙印を押したいですね。(笑)



MARVIN GAYE
♪I WANT YOU♪

次はマーヴィン・ゲイですね。スティーヴィーと並んで、最も支持されるアーティストの一人です。 1984年4月1日に射殺された悲劇のアーティストです。それにしても、偉大なシンガーを失ったものです。 最初、60年代はかなりシャウトする歌唱スタイルでした。この頃もマニアには非常に人気ですが、 皆さんに紹介するのは、白人にも受け入れられるようになった、70年代からのマーヴィンです。 1970年にタミー・テレルが脳挫傷で他界しました。マーヴィンと彼女はデュエットアルバムを出すほど、 公私共に仲良しだったのですが、彼女が他界した事により、暫くの間、レコード発表が中止されます。 そこで、71年、ベトナム戦争を題材に、「WAHAT'S GOIN' ON」を発表し、この頃から、スムースな歌唱を披露。 恐らく、最も支持されているアルバム「LET'S GET IT ON」を73年に発表。ここから、一気にエロ路線に突入。 セックスシンボルとして、大きな大きな支持を得ます。そして、76年に「I WANT YOU」が発表されました。 決して派手な作りじゃありません。しかし、一定のグルーブを貫く心地良さは、他作とは比較になりません。 声を張り上げることなく、最後までスムースに歌い、何重ものコーラスを自分の声で行い、100%マーヴィンな世界を醸しています。 派手じゃないとは、バラエティに富んでいないと言う事です。どれも、同じような雰囲気を感じるでしょう。
しかし、絶対に飽きる事のない、そして途中で曲を止めたり、飛ばす事はできないんです。それがマーヴィンの芯の強さです。 完璧に彼の世界に引き込まれます。そして、テーマがエロで統一されている点を含め、<ソウルなアルバム>と言う点に絞れば、 このアルバムほど統一感があり、魅了されるものは存在しないでしょう。実は、このアルバムは他人のものでしたが、 マーヴィンに譲られた経緯があります。それでも、何処を切っても、マーヴィン色に染まっています。夜、家に帰ったら、まず聞きたくなるのが、 このアルバムですね。軽いグルーブ感が、また腰を動かします。(笑)



DONNY HATHAWAY
♪COLLECTION♪

次は、ダニー・ハザウェイ。大好きです、この人!皆さんに馴染みがないかもしれませんが、この人は本当に歌が巧く、声がよく、 曲も素晴らしいですよ!自分でも曲を作りますが、白人の曲でも、良い曲を歌ってくれます。 実は、このダニー・ハザウェイも他界してしまいました。このアルバムはベスト盤ですが、 マーヴィンの「WHAT'S GOIN' ON」のライブ盤カバーがあり、レオン・ラッセルの名曲で、カーペンターズもカバーした「A SONG FOR YOU」。 この歌詞がまた最高です。「あなたの事を愛してる。誰よりも。もし、私の人生が終わった時、思い出して欲しい。あなたと一緒だった時、 私がこの歌をあなたの為に捧げたのを」更に、キャロル・キングの「YOU GOT A FRIEND」も歌っています。このキャロル・キングは、 ダニー・ハザウェイを大層気に入り、彼のアルバムを友人に配った!という、心温まる話もあります。 そして、ハイライトはロバータ・フラックとのデュエットです。極上ですよ!私の好きなバラードで5本の指に入る「THE CLOSER I GET YOU」。 これは是非、聞いて下さい!後悔させません!この曲を知らないのは、大きな汚点ですよ。(笑) この曲だけじゃなく、この2人のデュエットは、今でも最高峰です。プライベートでも仲が良かったらしく、それが故、 誰にも真似できない雰囲気を作り出せたのでしょう。お互いに有名なハワード大学出身です。
この人のソウルは常に静かです。アコーステックな要素が強いです。秋の夜空を見上げながら聴きたくなる曲と申しましょうか。 黒人の地位を上げる激動のアメリカ社会の中、目立った活動はしませんでしたが、それでも黒人社会では大きな支持を得ていました。 そして、この人のクリスマスソング、「THIS CHRISTMAS」は名曲中の名曲です。日本では山下達郎の曲がシンボルですが、 黒人社会では、このダニー・ハザウェイの曲です。カバーされたり、ヒップホップのネタにされる事が少ないですが、 もっともっと脚光を浴びるべきシンガーです。このマイナーっぽさが、また彼らしい“味”なのでしょうか。 R&Bからソウルへ姿を変えた一大ムーブメントで果たした彼の役割は非常に大きなものがあります。私、大好きです、この人。



STYLISTICS
♪THE VERY BEST OF
  STYLISTICS♪

次は甘いコーラスグループで最も有名なスタイリスティックスです。皆さんも知っているでしょう。 「YOU ARE MY EVEYTHING」、「YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW」、「CAN'T GIVE YOU ANYTHING」、 「SING BABY SING」、「I'M STONE IN LOVE WITH YOU」は、メロディーを歌えるんじゃないですか? この人たちは、常に分かりやすいメロディーで、誰の心にも響く甘い曲調で人気です。難しいこと一切しません。 ただ、1曲だけマイナーな曲はあります。「BREAK UP TO MAKE UP」です。涙が出そうになります。 非常にクサいステージの踊りも最高ですよ!かれらはフィラデルフィアという土地で生まれたコーラスグループでして、 ラリー・ゴールドの弾くストリングスと低音&高音のコーラスが素晴らしく絡み合います。女性の声かと勘違いするほど、 細い声ですけど、それがまた良い!96年か97年でしたか?このスタイリスティックスとテンプテーションズが揃って、 来日した事があります。横浜の某ホールでした。夢の競演ですよ!時期はクリスマスが終わった12月27日(28日?)。 体中が痺れたのは、今でもハッキリ思い出せます。このスタイリスティックスの曲を一番大好きなバラードに挙げる人は多いです。 あの殿下・プリンスも、「今まで書かれた中で、一番美しい曲」と表現します。それは、「BETCHA BY GOLLY WOW」です。 皆さんの中で、知る人は少ないかもしれません。歌詞が良い。(笑)【If I could I'd catch a falling star To shine on you so I'll know where you are
Order rainbows in your favorite shade To show I love you, thinking of you Write your name across the sky Anything you ask I'll try】 この部分は、皆さんの解釈で感じ取って下さい。まぁ〜、男が歌う歌詞じゃないですね。(笑) 紀貫之により平安時代初期に書かれた土佐日記と同じ技法でしょうか。ソウルコーラスグループを知りたい場合、まずスタイリすテックスからでしょう。 入門であり、最高峰です。この親切さが、また馴染みやすさを倍増させてくれます。分かりやすく、クサくて、ダサくて、メロメロ。(笑) ソウルの醍醐味を堪能するのにお勧めです。



PARLIAMENT
♪UNCUT-FUNK♪

次はP−FUNKです。この名前を由来は、PARLIAMENTというグループとFANKADELICというグループがありまして、 どちらとも総裁にはジョージ・クリントンが就いており、この2つの総称をP−FUNKと呼んでいます。 今までロックやポップスしか聴いてこなかった方には、非常に退屈な音楽と映る事でしょう。メリハリがないからです。 一定のグループを貫いている為、途中で飽きる筈です。我々には、このグルーブこそが命なのですけどね。 中心人物はジョージ・クリントン。他の有名なメンバーですと、元々ジェイムスブラウンのバンド出身で、 このグループに入り、独立を果たしたべーシストのブーツィー・コリンズ。キーボード演奏者のバーニー・ウォーレル。 超ファンキーな、ジャズ&ファンクの大御所サックス奏者のメイシオ・パーカー。彼もジェイムスブラウンのバンドメンバーでした。 97年だったと思いますが、川崎のライブハウスで来日公演を果たしまして、7時間以上に渡るライブ。 この破天荒さがP-FUNKの魅力でもあります。現在、HIP HOPの全盛ですが、若者からも絶大な支持を受けています。 サンプルネタとして、ISLAY,STEVIEらと並んでトップだと思います。「ATOMIC DOG」、「GIVE UP THE FUNK」、「DO THE STUFF」、 「BUP GUN」。HIP HOP好きの方でしたら、何度も耳にした事でしょう。私が一番好きなのは、「FLASH LIGHT」です。
このP−FUNKこそ、私はファンクの真骨頂だと思います。他にも紹介したいファンキー野郎は溢れています。 ZAPP, OHIO PLAYERS, THE KOOL&THE GANG, COMMODORES そしてJAMES BROWN。GAP BAND, CON FUNK SHUN, MIDNIGHT STAR, LAKESIDE, CAMEOなどが控えますが、その頂点に君臨するのが、P-FUNKと位置付けています。ここに列挙したグループは、 どれもお薦めです。このP-FUNKを聴いて無理があると感じた場合、これらのファンキー野郎のファンクを聴いて、 ウォーミングアップしてから、P-FUNKのグルーブを感じ取って下さい。今までとは異なるグルーブに揺られる事、約束します。 上記で紹介した4つとは毛色が違いますよね。私は、ロマンティック一辺倒じゃないんですね。(笑)

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第四話:大好きなキナバル登山 記載日:2004年7月7日


私は7月1日から1泊2日でキナバル登山に出掛けました。今回はその様子を書こうと思います。

出発の日、就寝したのが午前5時でした。(笑)
前日の夜に日本から遊びに来た友人(翌日はシパダンへ)と遅くまで街で会談して、
帰宅したら洗濯をして、気が付いたら、欧州選手権準決勝の開始時間。
試合が終了したのが4時45分で、目覚ましは5時30分。(笑)強烈な眠気を携えて、5時45分に自宅を出発!
お客さん(友人/女性2名)はワーメイ宿泊で、お迎え時間は6時。
  ※)普段、登山の場合は6時30分なのですが、土砂崩れの後で、
    道が閉鎖されていたら困るから、最近は早めに出発する事にしました。

天気は良好!
ただし、キナバル公園に向かう途中ではキナバル山は雲に隠れて見えませんでした。
「これじゃ、登山中、雨に降られるのかな?」と思いつつ公園に着くと、意外と良い天気。
登山本部で確認すると、暖房の部屋が空いている!
当初は暖房のない倉庫のようなロッジ&お湯なしを予約していたのです。即、その差額を支払いました。

登山ゲートを歩き始めたのが、9時15分。山小屋に着いたのは、13時40分。
私の登山の格好は、日本代表のユニフォームと青い短パン。正に、日本代表。(笑)
山小屋に着いて、昼食後、寝不足の為、夕方まで熟睡。(笑)
部屋の窓が、ちょうど西側だったので、夕陽が差し込んで目が覚めました。
雲海に沈む夕陽は、やっぱり綺麗でしたよ!標高の高い山だからこそ堪能できる、夕陽ですね。

夕食後、“おぼろけ”な満月を見ながら、また熟睡。(笑)2時に起床して、2時30分から山頂に向けて登山開始。
空は晴れているし、気温も低くないし、風も無い。
登山開始時は、トレーナーやウィンドブレーカー、特別に温まるシャツを着てましたが、10分後には全部脱。(笑)
Tシャツと長ズボン(ジャージ)、それに手袋を装着して山頂を目指しました。
登頂したのは5時10分。頂上で日の出を待つ時は、完全防寒装備に戻りました。(笑)
40分ぐらい待ったでしょうか?やっぱり雲海があって、御来光はダメでしたが、
空が闇→紫→青→オレンジ→赤に変色する様は”あっぱれ”です。

40分も山頂でじっとしいたので、体が芯から冷え切ってしまい、下山時は防寒着を脱げなかったです。

7時40分頃に山小屋へ戻って、9時30分から再び下山開始。
13時頃までは、清々しい晴天でしたが、14時ごろから雨。登山終了は14時40分。

体力的、スタミナ的に、歩行キナバル登山は、私にとって全く問題ありません。
しかし、高い標高による酸欠で頭が痛くなる傾向にあります。
回数をこなせば、慣れるのでしょうか?それとも、体質的な問題なのでしょうか?
キナバル登山レースに参加して、優勝する予定の私としては、何とかして克服したいのですがね。

やっぱり、体力はソコソコある方が良いですね。当然ですが。(笑)
誰でも登りは頑張れますが、下山は相当辛いらしいです。
足が痛くて、膝がガクガクで歩くのが怖い模様です。

私は8月末日に、4回目の登山を控えています。
いやぁ〜、登山は素晴らしいですよ。
全く飽きません。
サッカーには敵いませんが、ダイビングより好きですね。(笑)


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第三話:R KellyとJoe 記載日:2004年6月9日

R KellyとJoe。
現時点で私が思う、1番手、2番手のソウルの歌い手であります。批判する人は少ないでしょう。
 ※)個人的には、Kieth Sweatも推したいのですが。

私はこの2人だったら、R Kellyの方が好みです。やはり作詞、作曲、編曲、プロデュース、楽器演奏、
そしてミックス作業まで自ら行ってしまう多才振りは、ただ者じゃありません。
R Kellyのアルバムを聞く場合、途中で止めたり、数曲を飛ばして聴くことは出来ません。
1枚目と4枚目に関しては、曲自体が独立しているというか、特に4枚目はバラエティーの富んだ内容なので、
アルバムの統一感をそれほど感じませんが、私の大好きな3枚目、そして6枚目に関しては、
1つのドラマを見ている(聴いている)錯覚に陥ります。逃げられません。
ソウルの巨匠、Marvin GayeやStevie Wonderのアルバムと同じ様な気持ち良さを覚えます。

R Kellyの曲は、誰が聞いても、「あ!彼の曲だ!」と分かるほど、親しみやすく、個性が強い。
皆さんが知ってる曲だと、自身の「I believe I can Fly」、Michael Jacksonの「You are not alone」。
Toni Braxtonの「I don't want to」、Mary J Bligeの「On & On」、Maxwellの「Fortune」。

ミュージシャン選択は、時代と共に変えています。最初の頃は要にKieth Henderson/ギターを起用。
自身の2枚目で起用し、「Sadie」というSpinnersのカバー、Aaliyahの1枚目のアルバムで「At your Best」、
そして「I believe I can Fly」。その後、彼は起用されなくなりますが、Sparkleの1枚目で再度登場。
リードシングルとMinnie Ripertonの「Lovin' You」のカバーでギターを弾いています。ただし、これが最後です。
ここ数年は、Donnie Lyleを起用。Isley BrothersやKelly Priceのアルバムでも登場しています。
キーボードでは、Lafayette Carthonを長年起用。3枚目からは、R Kellyの作品に殆ど参加しています。
R Kellyは、ゴスペルな曲も必ず収録しています。皆さんには、「I believe I can Fly」が最初だと思いますが、
3枚目で「Trade in my life」が初になります。以降、「I wish」、「The storm is over now」、「The world's greatest」、
と続きますが、毎回、ストリングはPaul Riserを起用しています。この持続性も注目です。

ミックスではPeter MokranとStephen Georgeという人物を長年起用。この人達の音触りが、また素晴らしい。
Aaliyahの「At Your Best」、Janet Jacksonの「Anytime Anyplace」をお聴き下さい。
この感触に抱かれて眠りたいですね、大好きな人と。(笑)
前曲はIsley Brotehrsが'76年に発表したPillow Talk調の曲。メロディーの美しさは半端じゃないです。
声も決して張り上げない。この曲調を「眠くなる」と感じる人は、残念ながら、ソウルの世界に入れません。
後曲のオリジナルは、80年代からミネアポリスを拠点に活躍するJam&Lewisがプロデュース。
ここ2枚のアルバムのミックス作業で、R kellyは、Peter MokranとTony Mascrati、特に後者が重宝されつつあります。

「Your Body's Callin'」、「Bump&Grind」の頃、世間ではDownLowビートと呼び、瞬く間に音楽シーンを塗り替えました。
それまではTeddy Railyが流行らせた、New Jack Swingというストリートビートが主流。ボビ男ですね。(笑)
 ※)ただ、この原点はKieth Sweatのデビューアルバム、「Make it Last Forever」の「I want her」
ミドルテンポなファンク・グルーブに美しいメロディーを乗せるDownLowビートは、老若男女の支持を得る事に成功。
この「Bump&Grind」はバラードはなく、ミドルファンク。歌詞の内容は「セックスをやらせろ!」。
それでも往年の大名曲を押さえて、R&Bシングルとして当時の最長記録(12週連続No.1)を樹立。
グアムに居た頃、ローカルの友人と、この曲を大音量で流しながら、上半身裸で官庁街をドライブした時、
黒人達からは「Brother!」と、ハイタッチを求められましたが、白人達からは軽蔑の眼差し。(笑)

'96年に発売されたアルバム(私は大好きです!)「R Kelly」から方向性が変わり始めます。
音的にもより一層シルキーに、分かりやすく言えば、Isley Brothersの音を再現するようになります。
アルバム中の「DownLow」という曲は、今でも私の中では最高峰の1曲として大切です。

R Kellyは以降も、Isley的なサウンドを追求していく事になります。
ただし、2003年に発売された「Chocolate Factory」という傑作からは、Marven Gaye的なサウンドにも挑戦。
新しい魅力も発揮され、ますます惚れてしまいます。(笑)

今までもHipHop的なアプローチで、FiestaやIgnitionをヒットさせましたが、
やはりIsley的な音が、R Kellyには一番、似合っている、いや・・・私は大好きです。(笑)

誰にでも分かりやすい音。と書きましたが、この人のアルバムを聴く時ほど緊張する事はありません。
「どんな曲なんだろう?」、「どんなストーリーが展開されるのか?」と、こちらを不安にさせる人はR Kellyだけです。
期待とは微妙に違うのです。R Kellyのスタイルは不変なのですが、その中で、どのように進化しているのか、
その【進化】が我々には怖いんです。細かく言えば、ボーカルスタイル、声の表情なのです。
これは多数の評論家が書いていますが、R Kellyの場合、人生そのものを、魂を歌に、曲に注入するので、
歌声や曲たちは、無垢のまま、我々の心の深い所に届くのです。
だから、R Kellyの曲からは逃げられないし、失えないのです。 これこそ、ソウルの醍醐味なのです。


3枚目/R.KELLY

6枚目/Chocorate Factory


R Kellyと同じレーベルメイトであり、業界屈指の実力を持つJoe。
Joeの持ち味は、ソウル・バラードを聞かせる点です。そして健康的。流行の不良&だらしのないイメージはない。
4枚目の「Better Days」では、統一感のあるアルバムを作りまして、新しい魅力を公表。
バラードだけじゃなく、幅広いボーカリストである事を証明させました。このアルバムは秀作です。

それでも、やはりこの人を語る時、「All The Things」の名バラードは外せません。
このバラードにより、この1曲で後世まで語り継がれる人物となりました。
3枚目のアルバムに収録されている「I wanna know」で、ポップな要素も取り入れるソウルバラードを披露。
分かりやすいメロディーに、腰が砕けそうなJoeの甘い声。そしてポイントで入るギターサウンド。
私が大・大・大好きなバラード「No one else comes close」でもアレンジを担当したEdwin Nicholasが、
「I wanna know」でも担当しています。このコンビにはやられっ放しです。(笑)

Johnny GillやBrian Mc'Nightにも言えるのですが、やはり王道ソウルバラードを期待してしまいます。
ただ、それではアルバムが売れない世の中。ソウルの重鎮・Luther Vandrossでさえも話題作りには必死です。
選ばれし者のみが神から与えられる試練なのでしょうか。

実は、Joeのライブを2003年12月に大阪のライブハウスで観ました。
選曲という点では、素晴らしかったと思います。期待を裏切らないものでした。
ラストに「I wanna know」で盛り上げつつ、バラードで酔わせて。
アンコールではアルバム「All That I am」と同様の曲順で演奏するニクい演出をみせました。
「All That I am」、そして「No one else comes close」の閉め。涙腺が危なかったですねぇ〜。(笑)
アレンジは殆どアルバムと同様でした。それを求める人も多いとは思いますが。
しかし、Joeは本当に歌を歌えます。ですから、曲もっと歌で発展させて欲しかったですね。
このアドリブこそ、ソウル(ジャズ)ライブの醍醐味であり、ソウルショーと呼ばれる由縁です。
Princeのライブで御馴染の「大ファンク・パレード」は、オリジナルのアーティストが登場するので、
我々のようなマニアには、もう我慢できないほどです。(笑)Stevie Wonderも同じですね。毎回、演奏が違います。
JamesBrownはセッション的なノリとパーフェクトな演奏を求める、この両極端さが、爆発的なGrooveの秘訣です。
Joeのライブに話を戻しまして・・・「All The Things」を途中から、下手なエロ方向に転換したのは残念でしたね。
あの大名曲は、キチンとスーツを着て歌って欲しい!というのが、ソウル・マニアの願いです。

Joeの曲で一番好きなのは、意外にも私は、「Good Girls」です。かなり好きです。(笑)
  ※)All the Things, No one else comes close, I wanna knowはちょっと別格と言うか、思い入れが・・・(笑)
タイトルや曲調を含め、Stevie Wonderの「Golden Lady」(アルバム:Inner Visionsに収録)に似ています。
この曲と「I wanna know」に参加している、Timmy Allen。この人はR Kellyの2枚目のアルバムにも参加しています。
JoeはパートナーとしてAllstarを長い間起用しています。「My name is JOE」のアルバム以来、起用し続けています。
元々Upテンポな曲が得意なアレンジャーでしたが、「I believe in You」と言うスケールの大きい曲を書きました。
ただ、ゲストボーカルで白人のアイドルグループが参加しているのが、ちょっと気掛かりです。ま、話題作りですね。
マライヤ・キャリーに提供した曲を、キース・スエットの名曲「Make it last forever」へ替え歌するセンス、脱帽です。

5枚目のアルバムでは、R Kellyの曲を2曲歌っています。その「More&More」はアルバムのリードシングルです。
私はもう片方の「Make you my baby」の方が好きなんですが。(笑)正にR Kellyの世界観です。
しかし、Joeのアルバムに収録されていても違和感はありません。Joeの歌声も曲と"ほどよく”マッチしています。
「ほどよく」と書いたのは、雰囲気なんです。R Kellyの曲には常に哀愁感がある。しかし、Joeの声は甘さと温かさです。
ただし、この2人。音楽性で言えば同じ流れである事、証明されました。とっても嬉しい共演です。

共通と言えばミュージシャン起用も同じでした。R Kellyのベスト盤に収録されている「Touched A Dream」。
Joeの最新アルバムに収録されている「Another used to be」。どちらもLary Goldが起用されています。
この男性はストリングを担当する、70年代から活躍を続ける白人で、Philadelphia出身です。
我々は略してPhilly Soul(フィリーソウル)と呼びます。Philadelphia International Recordsがレーベルになり、
70年代前半からモータウンと人気を2分する大変人気の高いサウンドの発祥地です。代表的なアーティストは、
Stylistics, Billy Paul, The Chi-Lites, Harald Melvin & Blue Notes, Teddy Pendergrass, Major Harrisなど。
各々の代表曲ですと、「You make me feel brand new」, 「Me & Mrs.Jone」, 「Oh Girl」, 「If you don't me by now」,
「Turn off the lights」, 「Love won't let me wait」です。どれも素晴らしいので、是非、聴いてみて下さい。
一番初めにNo1に輝いた曲は、Billy Paulの「Me & Mrs.Jone」です。これらの曲で必ずストリングを演奏していたのが、
このLary Goldなのですね。また、作詞作曲のコンビはGamble & Huffが必ず担当しています。
最近、R&Bはネオソウルと呼ばれています。昔のピュアなソウルを今の解釈で表現したソウルの事ですが、
R KellyもJoeもLary Goldを同じタイミングで起用するあたり、やはり音楽性では同じなんだと思います。

Joeは誰にも負けない声(歌)があります。時代に逆らってでも、王道バラードを歌い続けて欲しいです。
商業的に成功しなくても、我々がJoeを見放す事はありません。ソウルを追求できるJoe。禿げ頭のJoe。
後世に名を残す男です。多分・・・未婚です。(笑)


2枚目/All That I am

4枚目/Better Days


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第二話:シパダン島の閉鎖について 記載日:2004年5月19日


2004年5月14日の朝刊(コタキナバル/Daily Express)でシパダンの閉鎖が発表されました。
政府の公式発表として一面に掲載され、多方面で囁かれていた噂が事実へと姿を変えた瞬間でした。

記事に書かれた内容の概要は、『今年末日迄にシパダンにある全てのリゾートの建物を退ける事を要求する。
シパダン島の環境を熟考した上での判断で、【日帰りツアー】という条件なら、シパダン島での潜水を許可する。
具体的には、マブールなどの周辺の島、センポルナの事であり、クルーズ船でも可能である。
また、ナイトダイブを行う場合は、特別の許可とダイビングガイドが必要である。』になります。

要点は、「シパダン島の環境を守る」に絞られています。ダイビングに因る海中破壊に目を向けず、
島に滞在する事で、木を切り倒した結果、島(陸上)に存在した生態系が壊れた(ウミガメの産卵など)、
汚水やゴミ処理、燃料などの流入から、海中生物への悪影響や環境破壊に焦点が当てられています。

確かにその通りですね。反論する余地がありません。
ただし、ダイビングする事には一切の制限を設けない辺り、政府の本音が見え隠れします。
やはり重要な外貨獲得資源ですからね。そう簡単に手放さないでしょう。

2,3年後に政府主導のリゾートがオープンするという話も挙がっています。
かなりの有力筋の情報です。日本でも流れている模様ですね。

しかし、事実なら、政府は相当頭が悪い事になります。
環境保護を訴えておきながら、2,3年で再建設となれば、大義名分が足元から崩れます。
各方面の環境保護団体から非難の嵐を受ける事になります。
「環境保護とは何か?」、「政府のお金儲けの為、シパダンを乗っ取る為の陰謀か!」と叩かれるでしょう。
国内外に恥を晒す事になりますし、自国を諸外国からの四面楚歌に追い込むのか、
隠している「つもり」の賄賂社会を自ら公開するのか、政府の出方に注目です。

まぁ〜、中央突破でしょうね。
阿鼻叫喚などしないで、逆切れして傍若無人に振舞う事でしょう。
そんな時、「シパダン再開、万歳!」などと喜ぶばかりでなく、裁く事も忘れてはイケマセン。


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第一話:テーマソングが完成するまで 記載日:2003年某日


一九九八年四月七日(火曜日)、
伝説のコンビ・夜勤brothersにより、私のテーマソングが発表されました。
曲が誕生するまでの歴史を、お話したいと思います。
これを記念すべき初回にした事は、私の曲に対する最大の敬意です。

一九九八年二月某日(日曜日)、私はいつもの様に、コンビニエンスストアに居ました。
横浜市中区関内常盤町3丁目、今は買収された「Just Spot」です。

コンビニは当然ですが、「お前が24時間年中無休か!」と錯覚するほど、私はお店に居ました。

日曜日の23時以降、私はもちろんの事、大迫晋也氏と尾森理楚氏が集合します。
立地条件の都合上、日曜日の夜は静かになります。

ふとした瞬間に、私は尋ねました。
「4月7日、誕生日なんだよね。思い出に残るプレゼントが欲しい。」
「何だよ、それ?」
「あっ!2人ともギター弾けるよね。尾森君は作曲できるよね。
だったら、2人で曲を作ってよ!俺のために!どうこれ?」
「おっ、それいいね!面白そう!」と、前向きで積極果敢な尾森氏。
「えぇ〜、マジでぇ〜。それより、自分でプレゼントを決めるなよ。」と、消極的かつ正論な大迫氏。

「最高の案だ!この機会を逃しちゃ、ダメだ!」と思い、私は具体的なアイディアを出しました。
「曲のコンセプトは、俺のテーマソング。2人の好きなスタイルでOK。デビューは“まのじ”の前でライブ!
そう!俺の誕生会は“まのじ”に決定!曲が良ければ、プロ契約も夢じゃないよ。
絶対に面白い企画だって!そう思わない?
常盤町に勤める人たち、その殆どが俺たちの事を知っているんだよ。ライブをやれば、口コミで評判になるよ!」

(注)文中の“まのじ”は大皿料理屋&Barで、コンビニと背中合わせの位置にあります。
    “まのじ”のスタッフはコンビニの常連で、我々とも仲が良く、我々は時間さえあれば呑みに行きます。
    コタキナバルに移った今でも、帰国の際、私は必ず呑みに行きます。

伊勢佐木町で「Street Live」の経験がある尾森氏、隠れていた情熱が蘇った模様で、
「絶対にやる!曲は任せて。チョット真剣に取り組むよ。熱くなってきた!」
「俺がお前について歌詞を書くのかよ。っていうか、なんでお前の誕生会なのに、お前が仕切るんだよ。」
相変わらず途惑いながら冷静を保つ大迫氏。

「とにかく、お願いね!約2ヶ月あるから、大丈夫でしょ!」
「うん。任せて!期待して!」と、尾森氏。
「本気かよぉ〜。えぇ〜」と、大迫氏。

我々3人が顔を合わせるのは日曜日の夜だけ。以降、会話は曲の進展と誕生会の打ち合わせに終始。
「曲はねぇ〜、いい感じに仕上がっているよ。これ以上は言えないな。発表する日が楽しみだよね。
 久し振りに曲を作って、自分自身が生きてるって感じがする。やっぱり音楽って良いよね。」
すこぶる上機嫌な尾森氏は、確かに、明るい笑顔をしていました。

「歌詞を書いているけど、四六時中、お前の事を考えているよ。なんか変な気分。
 それでも骨格は決まったから、あとは尾森君の曲待ちだね。」と、意外に気持ちが乗ってきた大迫氏。
小説家を目指している大迫氏が、どんな言葉で私を表現するのか、とても興味がありました。

本番を翌週に迎えた金曜日、2人がお店の前を通りました。
「今から俺の家で音を合わせる。楽しみだよね。俺が作ったメロディーにどんな歌詞が乗るのか、興味がある。
 あとは本番を、デビューがStreet Liveだから、それに耐える度胸を養う事。それが目下、最大の関心事だね。」
「俺も同じ。とにかく緊張に耐えられるか、それが不安。あとは天候。雨が降ったらヤバイし。
 お互いがギターと歌をシッカリ共鳴できるか、この4日間が全て。大丈夫。過剰な期待は困るけど。」
ギターを抱えた2人の姿。夜の常盤町に眩しく輝いていました。

2月中旬の初懇談が、かなり昔に思えました。
あと4日。
「どんな曲なんだろう? 本気なのか? 冗談なのか?」
こんな事を思い、ある種の不安を持って迎える誕生日は初めての経験。
「どうやって進行させようか?」と、
自分の誕生会をプロデュースする事も忘れない、チャッカリした私。

一九九八年四月七日(火曜日)---
携帯電話には「御誕生日おめでとう!」と、大好きな女性から伝言があり、気分は否応なしに高揚。
それ以上に変な緊張感があるのは、今夜発表される私のテーマソングに因るところが大きい。

集合時間&場所は19時にJR関内駅北口の切符売り場前。
尾森氏と大迫氏は最後のリハーサルを終え、一緒に働いていた紅一点の田村ちゃんは職場から、
私は横浜駅から徒歩で、約束の場所に向いました。

普段は“家族のような”雰囲気だが、今夜は息苦しい。肌寒い。
関内の路地から星は見えないが、雨が降る気配は感じない。
“まのじ”に到着し食事を始めると、お店の魅力も手伝い、我々は普段の勢いを取り戻せました。

22時10分、「チョット、最後の調整をする」と、尾森氏と大迫氏は外に出ました。
2人の顔に一切の余裕はなく、私の体も緊張感で震えを覚えました。
5分後、「いいよ。」と合図があり、私と田村ちゃんは外に出ました。

私は隠していたテープレコーダーを取り出して、
「収録するよ!だって、曲の完成度によっては、レコード会社にテープを送るしね。
 そんな事より、このライブは、シッカリ残したいんだよ。」
人通りが途切れたのを待って、2人のデビューライブ、そして私のテーマソング発表が始りました。

大迫氏がMCを担当し、自己や曲の紹介を行う。
グループ名は【夜勤Brothers】。曲のタイトルは、【Beach Boy Strut】
そして、「いきます!」と2回、お互いに確認を取り合い、世界で初めて、私のテーマソングが世の中に流れました。


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デビューライブの貴重な音を、私はテープに収録しています。
曲や当時の雰囲気を堪能したい方、是非、お問い合わせ下さい。
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